うつの治りが早い人と遅い人の違い

うつ病にはいくつかのタイプがあり処方される薬や経過が異なります。
 
うつ病と呼ばれる「定型うつ病」はもっとも
多く治療法が確立しています。
 
新型うつ病と呼ばれる「非定型うつ病」や、
ほかの精神疾患が変損している場合は治療に
時間がかかることがあります。
 
治りが早いタイプ
 
  • 定型うつ病である
  • 不安や自律神経症状はあまりない
  • 妄想や幻覚などの精神症状はない
  • 自殺念慮、自殺企図がない
  • 他の病気は一切合併していない
  • うつの症状が初回または2回目
 
治りが遅いタイプ
 
  • 非定型うつ病である
  • 不安や自律神経症状が目立つ
  • 妄想や幻聴などの精神症状がある
  • 自殺念慮自殺企図がある
  • ほかの病気を合併している
  • 過去に2回以上うつのような時期があった
 
楽しいことがあれば気分が良くなる「非定型うつ病」は治りが遅いケースが多いです。

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つぎに環境面があげられます。
うつ病の治療は家庭での休養の程度に左右されます
家庭の環境や雰囲気がとても重要。
 
夫婦・親子関係が良好で家族みんなで「安心して休ませてあげよう」と
協力できる家庭なら治療もスムーズにゆきます。
 
治りが早いタイプ
 
  • 夫婦関係、親子関係が良い
  • 家庭生活を臨機応変に変化させ、家事や子育てもアウトソーシング*1できる
  • 家に静かに休める空間がある
  • 休職できる程度の経済的ゆとりがある
 
治りが遅いタイプ
 
  • 夫婦関係、親子関係がよくない
  • 家庭生活に対する固定観念が強く、家事や子育てのアウトソーシングに抵抗がある
  • 家が狭く、うるさくて休養できない
  • 休職で生活が回らなくなるほど経済的に困窮している
 
うつ病の夫 本人の症状だけでなく、
環境面でも差が大きく違ってきます
 
まわりのうつ病への理解の深さもよく考えてあげましょう。

*1:

アウトソーシングは外部(アウト)からの調達(ソーシング)を意味します。
この場合、家事代行や宅配などを意味します。