うつ病の進行と治療につて
個人差はあるものの、週に1回受診し薬で治す。
治療には段階があり2~3年で完治する。
うつ病には大きく分けて4つの段階があります。
- 急性期・・・・1週間~1ヶ月半
- 亜急性期・・・約3ヶ月
- 部分寛解期・・2週間から1ヶ月半
- 回復期・・・・2年~3年
※ 寛解<かんかい>とは、全治とまでは言えないが 病状が治まっておだやかであること。
各段階はどんな状況かみていきましょう。
急性期
- 意欲も活力もなく絶対安静が必要で、最も症状が激しくつらい時期
亜急性期
- 好きなことならやりたいと思える時期
- 急性期より少し倦怠感が薄れ、好きな事なら少しずつ取り組むことができる。
部分寛解期
- 疲れにくくなり集中力が戻ってくる時期
- 好きなこと以外でも行動できるようになってくる。
- やる気で言えば50%以上と言える
回復期
- 意欲も活力も8割程度が続く(しかし波はあり)。
- 1ヶ月の間に気力が沈むこともある。
うつ病の治療は医師による診断から治療を開始する急性期を経て、
やがて安定した状態が保たれる回復期へ向かいます。
しかし、治療の経過には個人差が必ずあります。
自己判断で服薬をやめたりすると、うつ病が再発する
こともあるので焦らずに取り組むことが大切です。
大切なのは心と体の両方に目を向け、治療では
うつの症状を取り除き病気になる前の生活に戻っていくことを
目指してゆきます。
うつ病において治療の基本となるのが
「休養」と「薬物療法」です。
フル回転で毎日を送ってきた人にとって、
ブレーキをかけることは新たに自分のペースを
つかむきっかけになります。
そうすることで休養と薬物療法も
本来の力を発揮できるようになります。
患者本人が自分が病気だから「休んで良いのだ」と思える環境を
作るのが第一歩となるわけです。
会社勤めをしている人にとって休業して悪化させる前に
早期治療を開始することが重要になります。
休業の判断については次に詳しく説明します。
うつ病はゆっくりと時間をかけて回復してゆきます。
回復させるためには環境作りが必要となります。
休むことに慣れていないとついついこの機会に
何かをやらなければと考えがちですが、
自分自身を見つめ直す時間だと話してあげましょう。